2003年4月9日記事で表示したマスタリングまでの手順について、その後の技術的進歩等を踏まえて、今回再改定しました。
前回の手順に比べると、記述が簡易化されました。
前回からの大きな前進としてNeutron Visual Mixerを活用して音量調節をAI化した事が挙げられます。これで作業時間が大幅に短縮されただけはなく、音量のデコボコ状態を極力減らして「平均的」な音量配置設定が可能となりました。もちろん、その後の手動による再調整を行う必要がある場合もあり得ます。この辺はケースバイケースで対応します。
あとは定位の決定手順ですが、モノラル音源ではNeutron Visual Mixerによる定位変更ができません。そこで手動でPan設定を行う事としました。この辺はさらに研究を進めて今後の発展を期したいと思います。
A ミキシング工程
A-1 個別の音源を各トラックに入れる。
A-2 個別トラックの「音づくり」を行う。各トラックに音作りのためのエフェクト挿入等を行う。(この際にはボリューム、Panは動かさない)
A-3 各トラックにNeutron又はRelayを入れる。Neutronを入れたトラックでのAI処理を行う。なお、Neutron又はRelayの挿入位置は、各トラックのインサート最終部に入れることを原則とする。(バストラック等を使用する場合は、最終的な出音部分にNeutron又はRelayを挿入し、重複させない)
A-4 マスタートラックにNeutron Visual Mixerを挿入し、トラックごとのボリューム設定をAI処理で行う。
A-5 手動で各トラックのPanを設定する。
B マスタリング工程
B-1 マスターにOzone 10を入れてAIを使って最終マスターを自動設定。
B-2 マスターの最終段にyoulean Loudness Meterを入れて、True Peak maxが-1.0DBを越えないように、Momentary Maxが5~8DBに収まるようにOzone 10のMaxmizerにあるThresholdを調整する。
Lyrics: AI Shikaki
Composition: BIAB
Performance: BIAB
Singing: Synthesizer V AI 重音テト
Singing Coordination: Nectar 3
Mixing: Neutron 4 ,smart:EQ,smart:Comp
Mastering: Ozone 10 AI Assistant
Title Image: Canva AI