建設ITブログ[1]によると、東亜建設は「水中ドローンに搭載したカメラ映像を用いて3Dモデルを作成する技術を岸壁の点検に試験的に導入し、実用性の検証を行いました」[2]との事です。
東亜建設のサイトでは「多少濁りのある海域でもオルソ画像を生成でき、対象物の寸法等が計測できることを確認」[2]したとの事です。さらに「水中ドローンによる撮影写真のほか、潜水士による撮影や水上からロッドに取り付けたカメラを水中に降ろして撮影した写真でも高品質な水中の3Dモデルを作成できることを確認」[2]したとの事です。
実際に当該サイトを見ると、矢板式施設で、矢板の状況から陽極の状況までリアルに3D化されていました。これなら矢板状況調査や陽極消耗調査も捗るように感じました。
実は現在、私の会社でも水中ドロン導入が決定して現在機種到着を待っている状況ですが、現状ではまだ3D化対応については行っていませんでした。
今回のこの報は、調査点検部門でもCIM化への動きが進む可能性あり、注目しています。
ちなみに、使用した機種ですが、「調査に使用した水中ドローンは、米国・ブルー・ロボティクス(Blue Robotics。本社:カリフォルニア州トーランス)の「BlueROV2 オクトパス」という機種です。日本の代理店である水中ドローン社の公式ストアでは、2023年4月21日現在、151万8000円(税込み)で販売されています」[1]との事です。家入さんの見解では東亜建設の検証ではさらにいろいろなオプションを追加しているようだとされています。
参考
[1]東亜建設工業が水中ドローンで岸壁の3Dモデル化に成功! 変形、亀裂を低コストで調査,2023年4月21日,建設ITブログ,https://ken-it.world/it/2023/04/3d-scan-by-submarine-drone.html
[2]水中ドローンを利用した岸壁の3Dモデル化を検証~港湾構造物の維持管理の効率化を目指した実用性検証~,2023年4月20日,東亜建設工業,https://www.toa-const.co.jp/company/release/2023/230420.html