これは今後小論を作るための素材を集める作業をしているものです。
一定程度学習が進み、記述素材が集まり、それが整理できた時点で書き直す方向となります。
【問題提起】
港湾施設の塩害対策について述べよ
【塩害とは】
海水から供給される塩化物イオンにより内部鋼材が腐食し、コンクリート構造物の耐久性能に大きな影響を及ぼす劣化現象。
塩害による劣化進行過程は、潜伏期・進展期・加速期・劣化期に区分される。
【塩害の変状区分】
潜伏期~鋼材のかぶり位置の塩化物イオン濃度が腐食発生限界に達するまでの期間。外見目視では発見できない。d評価相当
進展期~鋼材の腐食開始から腐食ひび割れ発生までの期間。腐食ひび割れが露見する状態。c評価相当
加速期~腐食ひび割れ発生により腐食速度が増大する期間。美観が低下し第三者への影響あり。b評価相当
劣化期~腐食量の増加により耐荷力の低下が顕著な期間。安全性使用性低下の状態。a評価相当
コンクリート構造物の塩化物イオン浸透予測はフィックの第二法則式を使う事ができる。
【塩害の調査要点】
◎塩害調査の基本
(1)コンクリート中の塩化物イオン濃度調査(コア法、ドリル法など)
(2)鋼材腐食調査(はつり法、自然電位測定法、交流インピーダンス法など)
【塩害の補修工法】
d評価~表面被覆法(予防保全的に実施)
c評価~表面被覆法、電気防食法
b評価~表面被覆法、電気防食法、断面修復法
a評価~FRP接着法、断面修復法、増厚法など
【(参考)劣化程度と断面修復と電気防食の使い分け】
(1)腐食ひび割れ長さ(主鉄筋延長に対して)
70%以上~断面修復
20%未満~電気防食
(20~70%はどちらかを使う)
(2)浮き、剥離面積(部材表面積に対して)
70%以上~断面修復
20%未満~電気防食
(20~70%はどちらかを使う)