国土交通省の「デジタル写真管理情報基準」が改定され、SVGファイルも使用できることとなりました。

SVGファイルとは


Scalable Vector Graphics(SVG)は、webに適したベクターファイル形式です。
JPEGなどのピクセルベースのラスターファイルに対し、ベクターファイルは、数式を使用して画像を保存する形式です。
建設業関連としての特徴を挙げると工事写真3.0の標準規格「レイヤ化」に対応した新しいファイル形式であることが最大のポイントです。

SVGファイル化にして何ができるか


前述の通り「レイヤ化」により以下の事ができるようになります。

★★写真本体をいじらずに各レイヤに付加情報を記載できる★★

これまでのJPEG等のファイルの場合、同じレイヤ上で写真データの上に各種情報を書くことになるため「写真の改ざん」認定されていました。
たとえばドローンで撮った写真には黒板が写っていないのですが、それに後付け黒板を入れるとすぐに改ざん認定されてしまっていました。
SVG形式では写真本体をいじらないで、別レイヤに黒板情報を追加しても改ざんにはなりません。

これらを応用すると、例えば潜水士による水中でのデジタルカメラ撮影時に現場では黒板付き写真を1枚撮り、黒板無しも1枚撮っておくことで、例えば後日黒板誤記載が見つかっても対応ができるようになります。

参考

デジタル写真管理情報基準、令和5年3月 国土交通省
http://www.cals-ed.go.jp/mg/wp-content/uploads/photo9.pdf

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です