技術士二次試験はどんな形で問題が出て、何を問われているのかを検討してみる

今日時点(2023年2月16日)時点で、今年の第二次試験受験申込み案内は出ていないので、昨年の資料[1]を基に検討をしていきます。


申込み案内を見ると、二次試験の内容の概略を知ることができます。具体的な問題文にある「問」は昨年度(令和4年度)の過去問を参照して以下に検討してみましょう。これで問題文の類型を把握したら、これから始めるキーワード学習にも反映させていく予定です。

Ⅰ 必須科目 600字3枚【専門的学識】【問題解決】【評価】【技術者倫理】【コミュニケーション】

現代社会が抱えている様々な問題について、「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から、多面的に課題を抽出して、その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。 」とあります。


建設部門全般にある複合的問題を読み取り、課題を抽出して解決策を提示し、実行するための提案の起案力が試されるようです。解答をするためには国の方針を踏まえたものにするために国土交通省白書などの知識を仕入れる必要がありそうです。

①【専門的学識】【問題解決】問題文にある複合的な問題解決にあたる時に技術者としての立場から課題を3つ抽出し、各観点を明記した上で、課題の内容を示す。
②【問題解決】前問で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示す。
③【評価】前問で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項、新たなリスクへの対応策を示す。
④【技術者倫理】上の①~③を業務として遂行する際、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要点・留意点を述べる。

Ⅱ‐1 選択科目 600字1枚【専門的学識】【コミュニケーション】

「「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。 」とあります。
最新の情報、重要な情報を説明できるかどうかを問われるようです。


当該項目の説明を的確に述べる事が必要ですね。

Ⅱ‐2 選択科目 600字2枚【マネジメント】【リーダーシップ】(【専門的学識】【コミュニケーション】)

これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力 」が試されるようです。

基本的には指定された業務を行う際に以下の能力がある事を示す必要がありそうです。

①当該業務を行う際の手順や成果品の要求項目に潜むトレードオフ関係を見つけ出せる
②トレードオフ関係を解決する方向で資源配分をするための留意点や工夫点を説明できる
③幅広いステークホルダを拾い上げて調整できる能力がある

問題文にある基本項目が説明ができる前提(【専門的学識】【コミュニケーション】)で以下の問いに答える必要がありそうです。

特に調査検討すべき項目を挙げる際には現場感覚に基づいた業務のデザインを頭に浮かべて行ったことを表現したほうが良いんでしょうね。

①【マネジメント】【リーダーシップ】調査検討すべき項目とその内容
②【マネジメント】手順説明と項目ごとの留意点工夫を要する点
③【リーダーシップ】関係者との調整方法

Ⅲ 選択科目 600字3枚【専門的学識】【問題解決】【評価】【コミュニケーション】

社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として、「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策について提示できるかを問う。 」とあります。


自分のケースだと港湾科目に関わる複合的問題を読み取り、課題を抽出して解決策を提示し、実行するための提案の起案力が試されるようです。

①【専門的学識】【問題解決】問題文にある複合的な問題解決にあたる時に技術者としての立場から課題を3つ抽出し、各観点を明記した上で、課題の内容を示す。
②【問題解決】前問で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示す。
③【評価】前問で示したすべての解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項、新たなリスクへの対応策を示す。

参考文献


令和4年度 第二次試験 受験申込み案内,https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/attached/attach_8545_2.pdf,2023年2月16日参照

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