バイオ炭と溶融スラグを使った混合処理工法が開発されたそうです

日本政府は2020年10月に「2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロにする」カーボンニュートラル宣言をしています。これを受けて各界でも「カーボンニュートラル」の取り組みをしています。

このような中で清水建設らが「バイオ炭と溶融スラグを使った混合処理工法を開発した」[1]との報道ありました。これによれば二酸化炭素を排出しやすいセメント系固化材の使用を、溶融スラグを混合することで6割程度減らし、さらに木材由来で二酸化炭素が固定化されたバイオ炭を混ぜて炭素貯留を行うというアイディアだそうです。

溶融スラグを使う事で使うセメント量を減らそうという事ですが、もちろん100%減ることはありません。その分の二酸化炭素排出量をバイオ炭による炭素貯留で埋め合わせようという発想なんですね。

これまでにも「二酸化炭素を吸収するコンクリートの開発」[2]など、我々の業界でも様々な取り組みがなされています。

我々も「カーボンニュートラル」について他人事とせず、身の回りから何か改善できないかを探っていく必要があるなと感じました。

参考文献
[1]炭と溶融スラグを混ぜる脱炭素型の地盤改良工法、清水建設などが開発(2023),日経コンストラクション,https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00142/01521/?P=2,2023年2月13日参照

[2]二酸化炭素を吸収するコンクリート(2021),Public Relations Office,https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202110/202110_10_jp.html,2023年2月13日参照

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